とある公務員の休職日記



リワーク(復職支援)

 

 現在の土地にきて5年目となり、居住地域にほぼ慣れた。職場では2番目に在職が長い存在となった。職場復帰にあたって多少の緊張、予期不安があるのは事実であるが、以前と比べて都会に慣れてきたのか、仕事を含めて日常の出来事について「次」を少しずつ予測できるようになった気がする。これからどうなるのか不安で仕方がない「一寸先は闇」の状態ではない。人間関係については相性の良い人悪い人がいるなかで、相手に言われたことに対して考え込まないことを学んだ。何よりもリワークのスタッフとメンバーの方々との交流は日常の環境適応を促進してくれた。自己主張や意見の表明が少なくスタッフの方々にはご指摘をいただいたが、それを批判ではなく親身な助言と解釈できるようになった。前述のみならず、メンバーとの会話、管理職との会話でも以前は「この人はどんな真意でこういうことを言ったのだろうか」と一語一句にネガティブに悩んでいたが、

現在は @深く考えない

     A場合によっては受け流す

            B口調はどうあれ親切で言ってくれていると信じる

                      CBT(認知行動療法)で言うところの「いろんなつぶやき」がここに来て日常で使えるようになったと思われる。

リワークで学んだことで印象に残っているもの

1.CBT(認知行動療法)
2.SST
3.skill up シリーズ(word,excelなど)
4.対人力
5.卒業生の体験談
6.アサーション
7.スポーツ(卓球、ミニバレー、ウォーキング

 

 休職前は何かを他者に「助けてもらう」、「お願いする」時には「断る」という行動が苦手であった。しかしリワークに来てからskill up〜において、製作過程で行き詰まったらメンバーの製作を「見せてもらう」、「教えてもらう」、道具を「貸してもらう」という当たり前の行動を躊躇なくできるようになった。その際にSSTやアサーションで学んだ実演やアサーティブな発言が活かされていることを実感した。自分自身はまだ他者に依頼することに二の足を踏むことがしばしばだが、以前と比較したら抵抗は薄らいだと思う。

生来、チームワークは苦手というより嫌だったが、スポーツでの「声かけ」、「励まし」をリワークでは積極的にやるようにスタッフから言われていた。当初、声が出なかったが今ではなんとか味方陣営に聞こえる程度にできるようになった。休職前と比べると声量は大きくなったが、もっとはっきり声が出せるように今後の課題にしたい。

チームワークといえば対人力がメインだと思う。グループ全体に発言して情報伝達する、カードに記された情報の周知・共有、謎を解くにあたって意見を出す、メンバーの意見を尊重する・・・・1人職種の私には得意ではない分野だったが、対人力はゲームの要素が強いので私にとっては入りやすかったと思う。1人職種にありがちな情報の独占や情報の不開示をなくし、知らせるべき情報をメンバーにはっきりと伝えることの大切さも確認した。


以上、現在の私自身を述べてみたが、まだまだ改善すべき課題は多いし、スタッフの面談で提示されたことをクリアしてきたかと言えば及第をつけざるを得ない。このことは今後も自身の目標としていくこととする。



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