転勤と人間関係
【職歴と前職場について】
私は平成９年４月に地方の行政事務職員として採用され、平成２３年３月まで、近隣一円を転勤し在住していた。
前職場で協議会事務局長、労組の副部長を経験。２０代から続く人脈もあり役職へのストレスを感じつつも病気にならず過ごすことができた。平成２３年3月、職場在職満了のため異動対象者になる。私自身は異動の気持ちはなかったが、前述の事情もあり、書類には管内と管外の地域を記入するように当時の上司に勧められる。自他ともに地元のまま転勤するものと思っていたが、初めて管外異動となる。
平成２３年４月、はじめて都市部管内の事務職員として転任。現在に至る。
ここで私自身の性格・傾向を言うと・・・・
1.神経質とルーズの混在
2.人見知り、小心
3.自己主張の不足、話下手
4.団体行動が不得手
5.些細なことでも不安を作ってしまう(特に予期不安が強い)
6.被害妄想（自分自身一番の悩み。中学生のころから自覚している）
7.愛想は良い（常に聞き役）
8.八方美人傾向
9.他者に対して平等に接する
10.思い立ったらすぐ考えを転換できる
11.慣れた仕事なら迅速に対応できる
12.寝不足、疲労に極端に弱い
13.環境の変化に適応するのにかなりの時間がかかる
（小学生のころから適応するまで年単位。その間体調を崩しやすい）
14.人当たりが良い
15.親しい人とならば、かなりフレンドリーに接することができる。
【休職に至る前の状況】
強いストレスの予兆。現在の職場に来てストレスを感じた事で思いついたこと。
①生活環境の激変
現職場への異動は、へき地から都市部への移転、他管内への異動による住環境、仕事環境（管内独自の慣習等）の変化、そして前職場の残務整理による疲労等が重なり、４月上旬から体のだるさがあったが、その時期は公私の生活に慣れることに精いっぱいだった。その無理がたたって住環境と新しい職場適応へのストレスは大きかった。
②現職場着任前のエピソード
新年度直前の３月２８日に引継ぎを行うとのことで残務を片づけ、4時間列車に乗り新職場へ向かったが２時間ほどの意味のない雑談みたいなもので、業務の引き継ぎらしいものはなく、口頭で簡単に言われただけだった。転入者は私を含めて３人だったが２人は地元採用で、別の引継ぎの際に紹介されたようで、私は１人職員全体に紹介される機会はなかった。とても疲れたのと同時に職員の愛想の悪さが気になった。せっかくの機会なのであいさつと紹介を受けたかったが全くなし。私から頼めばよかったと後悔している。
③職場全体の雰囲気と人間関係のエピソード
赴任当初、うつ病で休職１人を含めて１４人の職員体制。４０代の女性職員２人（AとN）が全体を仕切っている感じだった。実際、AとNは若い職員や気に入らない職員の嫌味やコソコソ話をしているのが頻繁だった。管理職も２人に媚を売っているようだった。それ以外の職員は２人の陰口に聞き耳を立てていた。私は常に職場でそんな聞きたくもない話を聴かざるを得なかった。
そこでいろいろと私の人間関係が悪くなった要因を考えてみた。
転勤して数日後の歓迎会の時、私は昨晩から中耳炎で高熱があった娘を夜間救急に連れていく可能性もあったので宴会幹事に事情を話し１次会で抜けさせてもらった。それが私の印象を悪くしてしまったか・・・、それとも単なるコミュニケーション不足なのか、さらに引き継ぎの際、公にあいさつをしなかったからか、手土産を持ってこなかったからか原因を判別しないまま、４月の当初以来、何故か２人に怪訝にされていた。２人の言動に反して私に親しくしてくる他の職員はその２人がいない時に限って私に話しかけてくれたが、私自身、２人に挨拶をしても、勇気を振り絞ってNと会話をしてもまったく無愛想で避けられている感じだった。転勤して３ヶ月で２人の言動に神経を過敏にし、「何か言われているのではないだろうか」という被害妄想が出てきた。私はそういうマイナスな考えを持つ反面、何かの誤解だとも信じてAとNに業務書類の記入の際に雑談も入れてコミュニケーションを積極的に取るようにした。当然ながら、相手が忙しくない時を見計らってだ。しかし、書類を渡してもしゃくり取られ、書類をもらうときもデスクに投げ捨てられる行為を複数回受けた。野球を見に行くと言う話を聴いて、ちょうど私も家族で野球を見に行くと会話をすると「会っても挨拶してこなくていいですから」と冷たい口調で言われた。数万人の野球場で会う確率は低いのは承知とはいえ、これらのエピソードが重なるたびに気分が落ち込み、職場で孤立し、八方ふさがりになったようなつらさに襲われた。
もし現在ならどういう行動を私は取るだろうか。残念ながらＡとＮに対して親しくなるように努力することはないと思う。なぜならば、現在の心理状態でも２人に対しては拒絶感があるからだ。ＡとＮは今年度異動となって職場にはすでにいないが、もしまだ在職していた場合、仕事以外はまったくコミュニケーションを取らないと思う。
どうしてこんなに人間関係を悪くしたのだろうか、悪くなったと自身が思い込んでいるのか、さっぱり解らず６月下旬には以下の症状が出ていた。
1.不眠、浅眠、寝不足
2.不安感、動悸
3.恐怖心、被害妄想
4.意欲低下
5.年休、病休を頻繁に取る
6.付き合いが面倒になる。職員との会話をしなくなる。すべての懇親会を欠席（他人に興味がなくなる）
特に被害妄想が強く、自分が陰口を言われている、コソコソ話のネタは私だ、などかなり自分を追い込みつらかった。
